フォークランド諸島
いつもお世話になっている、フレンドに誘われて南米南端の島地理のクエストに同行しました。
途中、リオネジャネイロに立ち寄り、目的地の島に向かいました。
向かっている方向に、あれっと思い
『フォークランド諸島ですかね?』
と、質問したら、そのとおりでした。
フォークランドといえば、1982年のアルゼンチンの領有権の主張から始まる『フォークランド紛争』です。
この紛争の始まりは、国内の問題に対する感情を外に向けさせるありふれた事情でした。
時のアルゼンチン政府は、軍事政権でしかも不安定で政争に明け暮れていて経済ががたがたになってしまい、国民の不満は政府に向けられ反政府活動が盛んになりつつあった。
イギリスも長い不況で失業問題が解決できず、時のサッチャー政権は苦しんでいました。
そこにアルゼンチンがフォークランド諸島を渡せ無条件だ、といってきたのに対して強硬な姿勢でしか対処するしかなかった。
そして、アルゼンチンが軍隊をフォークランド島に上陸させて、紛争となった近代装備を整えた軍隊同士の始めての戦闘が始まりました。
当初は、アルゼンチンが巡航ミサイルでイギリスの巡洋艦を撃沈されたり、イギリスの上陸戦では大口径長距離狙撃で犠牲が少なくなかったと、有利に進めていた。
しかし、イギリスは長距離爆撃やアメリカの支援の元での情報戦で有利に戦ったため、勝利しました。
もっぱら冷戦下における代理戦争などは、アフリカや中央アジアで武器が旧式でゲリラ戦などが主流でしたが、一応アルゼンチンは故障で使えなかったが空母を配備してたり、潜水艦も運用している先進国で、WW2以来の先進国同士の戦争です。
歴史的には、よくある対外戦争でいまどきやってしまうのかな~、思えるほど時代錯誤だと思います。
軍事的には、もっぱらこれのためにだけ意義が見出せるよなもので、困惑してしまいます。
航空機の早期警戒が必要なことと、兵器に金かけ過ぎで喪失するのを恐れて後方に展開して戦力にならない本末転倒なことが起きたりと、いろいろありました。
現在の世界情勢では、先進国同士の紛争は限りなく低いですが、深刻度が高いのはインドとパキスタンの国境紛争とアメリカとイランの核開発問題、イスラエルとヒズボラの人質問題、北朝鮮の核開発問題ぐらいです。
今では、情報のスピードが早く、政府の行っていることの是非なんか国民はすぐに判断して世論で訴えますが、先進国で戦争をするのは世界の警察官アメリカぐらいです。
なんだか、まとまらないのでこの辺でとめます。
ほんと、歴史を知ると戦争と戦争の間の時間が、平和というときだと思えてなりません。
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